3Cの設計を担う一級建築士へのインタビュー。フェンスの仕様変更、照明の設置場所、そして「デビュー戦です」という一言。
TNDに込められた想いを実現する”設計者”
2022年6月30日、「外構(ランドスケープ)計画」を中心とした会議が開催されました。
今回は3Cプロジェクトの設計者である、空間創造グループのJM氏にお話をお伺いしました。

― まずは本日の会議のテーマを教えてください
外構(ランドスケープ)計画のうちまだ未定だった部分の確認と、現時点で各協力会社から上がってきている工事内容のチェックの主に2点です。
― 3Cプロジェクトにおいて、JMさんの主な役割は何ですか
設計者として基本的な図面を描いています。外観デザインやプランニングを、要所要所で社長はじめプロジェクトメンバーに確認しながらまとめてきました。また法的なチェックや許認可手続きに関して、役所への相談を幾度となく進めてきました。
今は、構造、設備、施工上の納まり等、専門技術を要する部分について各協力会社様に検討・作図を依頼し、またプランへのフィードバックを頂いて調整を繰り返しているところです。
この日決まったこと① フェンスの仕様変更
Before:剣先格子デザインのアルミ鋳物
After:シンプルな角パイプ縦格子のスチール製
― どうして変更になったのでしょうか?
剣先格子デザインのアルミ鋳物は、当初に社長が提供してくださったイメージ画像と合っておらず、なおかつ本計画の高低差条件で求められる強度を満たさなかったため、スチール製のものに変更となりました。
この日決まったこと② 外部照明の設置場所
保留になっていた2種類の外部照明(地面に立てるポール灯と、石柱の上に据え置く門灯)の設置場所が決まりました。アメリカの住宅地で実際に使われている照明を、視察のときに撮ってきた写真をもとに検討しています。
3Cが「デビュー戦」
― この規模の設計は初めてだと聞いて大変驚きました
そうなんです。実は、この規模の住宅地設計は3Cが「デビュー戦」になるのですが、外部プロジェクトメンバーのTZ氏に設計実務について事細かにご指導頂き、またアメリカの住宅デザインに関しては社長、常務、H氏にご指導頂きながら何とかここまで来れました。
未熟な自分に設計者としてTND実現に携わる機会を頂けたことに本当に感謝しています。
最後に一言
毎年「ここが正念場!」と思っていたら更なる正念場が訪れている状況ですが、いよいよ8月には現場が動き始めます。
ボウクスのビジョンの具現化に向けて邁進します!
経験がないことを、任される
「デビュー戦です」と言い切れる設計者に、日本初の欧米型タウンハウス式住宅地の設計を任せる。無謀に聞こえるかもしれませんが、周りが総がかりで支える前提があるから成立しています。ボウクスで手が挙がる仕事は、だいたいこの構造をしています。
この記事に出てくる「3C」について
3C -Cedar Creek Community- は、ボウクスが東京・田園調布で手がけた住宅地開発プロジェクトです(2024年7月竣工)。
その背景にあるのが、TND(Traditional Neighborhood Development / 伝統的近隣住区開発) という考え方です。1軒の家を建てて終わりにするのではなく、街並み、歩道、植栽、そこに住まう人どうしのつながりまでを含めて「ひとつのまち」として設計する、アメリカで育まれてきた都市計画の手法。米国メリーランド州のケントランズなどが、その代表例として知られています。
3Cは、その考え方を日本で形にした、ボウクスの最初のプロジェクトです。
▶ 3C -Cedar Creek Community- 公式サイト(別タブで開きます)
※この記事は、2022年7月に社内報「BOWCS TIMES」で公開したものを、社外向けに再編集したものです。登場する社員・協力会社の方はイニシャル表記としています。記載内容は2022年当時の検討段階のものであり、最終仕様とは異なります。
