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[第一回]3Cガーデンオフラインミーティング レポート

2023.05.10 RY氏 約7分

建物チームとガーデンチームが初めて一堂に。階段の石種から井戸の再利用まで、設計担当が解説します。

会議机に広げられた図面と鉢植え

〜あらすじ〜

RYは編集長より「ガーデンミーティングのレポート担当」に任命され、調子よく「任せてください!」と返事をしました。会議の内容を録画し、「後で見返せばいいやー🎥」とバシャバシャ写真を撮る事に集中していました。ところが、見返してもなかなか理解が及びません。世界は年を重ねますが、筆は進まず、焦りばかりが募ってゆきます。

強まるプレッシャーに観念したRYは、設計担当のJM氏に助けを求めました。返ってきたのは、快く応じてくれる神対応でした。
そのJM氏のわかりやすい解説を、できる限り原文ママでお送りします!

RY:JM氏・・・ホント助かりました。それでは3月31日に行われた「3Cガーデンオフラインミーティング」について解説をお願いいたします🙇🏻‍♂️

JM:はい! 今までの3C会議の中で「建物」に関する会議は度々行われてきました。「ガーデン(外構)」のチームもまた別で会議を行なっていたのですが、今回はその2チームが一緒になった初めての会議となります。主な議題は「外構で使う部材の仕様確認」でした。

RY:なるほど、そうだったんですね。僕はいつも3Fに篭っているので、初めてお会いする方も何名かおられました。

JM:建物班のメイン担当は私やH氏など空間創造メンバーです。ガーデンに関してはO氏、S氏がメインとなっております。そういったメンバーと一緒に、外構の基本計画を改めて関係者全員で共有してきました。

プロジェクターの図面を見ながら進む3Cガーデンオフラインミーティングの様子
建物チームとガーデンチームが、初めて一堂に会した回でした

フェンスや門柱についての議論

RY:まず最初にどんな事を話し合われたんでしょうか。ビデオ見たんですけど・・・全然わからなくて。やっぱビデオ付属のマイクじゃ聞こえづらいんですよね!(言い訳)

JM:まずは外構部分で使用するフェンスについて、現物を見ながら確認しました。KU氏が輸入しようと色々リサーチをしてくれていて、候補の一つが届いたのでそれを皆で確認しました。

図面を前に意見を交わすミーティング参加者
図面を前に、細かいところまで意見を交わしていきます

RY:なるほど。なんでまた輸入するんでしょう、やっぱ高いんですか? なんか他にも問題がありそうな気もしますが・・・。

JM:やはりコストパフォーマンスは高いです。更にこの製品はオーダーメイドなので、寸法を決めてから発注することになります。その為しっかりと平面図で門柱の間隔を調整して、それから発注するように! と社長から指示を受けました。

当初は門柱を2m程度の間隔で短めに置いていましたが、それだと数が多くて見た目もうるさく、コストも高くなってしまいます。なのでそういった複合要素を踏まえて、良コスパかつ見た目にも格好が良い景色を目指して議論していました!

RY:細かい部材一つ一つに時間かけて議論しているんですねー。でも良い物を作ろうとしているのだから当然ではありますよね。駐車場一つとってもカッコよかったら、車停める時も気分上がるでしょうし!

JM:3Cは建物も外構も全てに拘りを持って制作しています。外構で言えば、それこそ木や石等についても議論をしました。

大事にしたいナチュラル感

RY:石や木にも拘りがあるんですね! でも子供時代を思い返せば、振り回す木の棒や、投げる石も選別していた記憶があります。それぞれ色や形も違いますし、風合いもありますものね。

JM:そうですね。3Cの外構イメージでは、風景画としても映えるような「ナチュラル感」を大事にしています。ですので、さも人工的に作られたイメージを与えてしまってはダメなんです。自然と共に年月を重ねていったような風合いを演出したい・・・と、そう思っています。

RY:でもその「ナチュラル」を「人工的」に作るんですよね。そこはどのように自然さを演出するのでしょう?

JM:例えば階段ですが、人工的に作られた階段は高さや幅が均一に作られる事がほとんどです。3Cの場合はそうした作り方ではなく、石そのものの厚み=階段の高さとして作ろうと思っています。

RY:なるほど。自然に出来た大きさや形そのものを活かす事で人工感を減らし、ナチュラル感を演出していくのですね!

JM:はい! 今回はS棟とN棟の間に階段があるのですが、その階段に使用する石種をS氏がリサーチしてくれました。議論の末、色味や風合いの良い「久栗坂石(くぐりざかいし)」という石を選定し、そちらで進めていこうと思っています!

井戸から、土地の歴史を活かす

JM:ナチュラル感の演出に力を入れている場所はまだまだあって、その一つが水景です。3Cの土地には元々大きな家とお庭があったのですが、その跡地に大きな丸石があったんです。それがとても良い石で、再利用しよう! ということになりました。「その土地の歴史を大事に継承する」というTNDの理論とも合致しているんです。

RY:大きさも丁度良さそうですね! でもその元々あった石だけだと、色々なバランス感も損なわれそうな気がしますが、そういったところはどうするんでしょうか?

JM:確かにそうなんです。ですので、その元々あった石だけで足りない部分等は、別途補完に適した石を手配したりする手間もかかります。ただやはり元々そこにあったもの・・・というのがTND的でとても良いなと思っているので、そこの労力は惜しまないようにしたいと思っております!

その観点で言えば、元々この土地には井戸もあったんです。井戸の水をポンプで池の水と循環させたり、更にその井戸もそのまま使おう! という事にもなりました。ポンプ等の老朽化が激しい部分はさすがに新規手配となりますが・・・そういった物はメンテナンス性や手配のしやすさから国産が良いよね! という話にもなりました。

RY:井戸! 井戸っていいですよね。井戸の上物、あの見える部分等は新たに作るのですか?

JM:そうですね。なのでその部分は新たに作ろうと思っていて、どう作るかを話している段階ですね。それこそよくあるコンクリートの井戸じゃなくて、石を積んで作ったら面白いのでは!? みたいな意見も出たりしています。

ガーデンミーティングの総評

RY:井戸楽しみ! 工事しているところも見にいきたくなりました! という事で、RYの構成力が限界なのでこの辺りで今回のまとめをお願いします🙇🏻‍♂️

JM:今回のミーティングは非常に有意義なミーティングとなりました。これまでは建物のお話しが多かったのですが、住環境とは建物とその周りの景観が一緒になってこそなんです。内装も外観もどちらも本当に大事です。

建物チームとガーデンチームのコミュニケーションをより一層深め、かつこういった話し合いの場の頻度ももっと多くしたいなと改めて思いました! 3Cの完成と、完成までの出来事等にも興味を持っていただいたら嬉しいです。

RY:僕も工事見学とか行ってみたいなーなんて思っちゃいました! という事で、会議の内容が全くわからず困り果てていた僕に優しく、そして大変わかりやすい解説をしてくれたJM氏、ありがとうございました!

分からなかったら、分かる人に聞けばいい

会議を録画したのに理解できず、設計担当に泣きついてゼロから解説してもらいました。そして、それをそのまま記事にして社内に出しています。格好はつきませんが、こうやって覚えていく方が早い、というのがボウクスのやり方です。


この記事に出てくる「3C」について

3C -Cedar Creek Community- は、ボウクスが東京・田園調布で手がけた住宅地開発プロジェクトです(2024年7月竣工)。

その背景にあるのが、TND(Traditional Neighborhood Development / 伝統的近隣住区開発) という考え方です。1軒の家を建てて終わりにするのではなく、街並み、歩道、植栽、そこに住まう人どうしのつながりまでを含めて「ひとつのまち」として設計する、アメリカで育まれてきた都市計画の手法。米国メリーランド州のケントランズなどが、その代表例として知られています。

3Cは、その考え方を日本で形にした、ボウクスの最初のプロジェクトです。

▶ 3C -Cedar Creek Community- 公式サイト(別タブで開きます)

※この記事は、2023年5月に社内報「BOWCS TIMES」で公開したものを、社外向けに再編集したものです。登場する社員・協力会社の方はイニシャル表記としています。記載内容は2023年当時の検討段階のものです。

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