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【3C】苅宿倉庫にコンテナ到着

2026.09.03 NI氏 約6分

倉庫に届いた2便目の木箱の中身は、8棟分・約2トンのキッチンカウンター。選定の理由まで聞きました。

お疲れ様です、NIです!
先日、新しく借りた倉庫、通称「苅宿(かりやど)倉庫」に3Cで使うものが搬入されるとのことで、様子を見に行ってきましたのでレポートさせていただきます!

時系列で、写真中心にご紹介します。最後に「イタリア帰りのあの人」のインタビューも掲載しております🙏

コンテナ到着

苅宿倉庫は高架下の、以前どこかの会社が入っていたと思われる場所にありました。
13:40、早速トラックが到着🚛

高架下に到着したコンテナトラック
コンテナごと運ばれてきました

弊社パワー系💪代表のK氏が、昭和レトロな前掛けをつけて大きな声でトラックを誘導します。
「汗かくから3枚着替え持ってきたよ〜」とやる気十分です

コンテナオープン!

コンテナごと運搬したほうが積み替えより安く済むとのことで、コンテナがそのまま運ばれてきたようです。
扉は頑丈な南京錠で施錠されており、サンダーで鍵を壊します。南京錠を開ける鍵は特にいらないのね〜っ🔑

コンテナの扉を開ける様子
頑丈な南京錠との戦い

鍵と扉が無事に開いて、一安心! しかし、まだまだスタート地点

荷物の運び出しスタート

K氏はトラックの中、T氏はフォークリフトなど、担当を決めて効率よく安全に荷物を運び出します。
バス通りということもあり、車以外にも人🚶や自転車🚲が通るので、必ず左右確認が必要です。

バス通りに面した搬入口
通行の安全確認が欠かせません

なんやかんやで15:30に、やっと終わりが見えてきました!
荷物が重すぎてフォークリフトが浮いたり、入口を通過できるか心配になったり色々ありましたが、誰もケガすることなく無事に運び出しが完了! 皆さん汗だく💦 本当にお疲れ様でした!!!

実は1便だけじゃなかった

あ〜、やっと全部倉庫に運び終わった! お疲れ様!
と思いきや、その10分後には2便目が!!! 休憩ほぼなしのハードワーク・・・
1便目と比較して量は少ないけど、どうやら激オモ荷物のようです。

2便目の正体

ところで、皆さん。2便目の木箱の中身は予想がつきましたか?
正解は・・・

8棟分の、キッチンカウンタートップでした!
重さはなんと全部で約2トン🐘🦣

梱包されたキッチンカウンタートップ
梱包を解くと、白い大理石調の面が現れます

キッチンカウンター豆知識

NI👩:こちらのキッチンカウンターはKS氏のご担当と伺いました。どんなものなのか教えてください!

KS👨:こちらは、クオーツストーンでできたキッチンカウンターです。クオーツは鉱物の一種で、クオーツストーンはクオーツの粒子に樹脂を結合させてつくる人工的な石材のことです。

キッチンカウンターにクオーツストーンを採用した理由は、実用性があり、タイルのように有限な天然資源に代わるオルタナティブな建材である、かつデザイン性の高い素材だったからです。大理石と比較すると、以下のメリットがあります。

  • 耐久性が高い/強度があるためキズやひび割れに強く、更に酸に強い
  • 非吸水性を持っている/大理石は多孔性で水を吸収し変色や劣化につながるが、クオーツストーンは非多孔性のため劣化に強い
  • 高いデザイン性/タイルと同じように表情をデザインできるため、希少な天然石のデザインも再現できる

NI👩:苅宿倉庫に到着するまでに、色々な苦労があったのではないかと思いますがいかがでしょうか?

KS👨:はい、まず様々なクオーツストーンのデザインの中から、どれを3Cで使おうか相当悩みました。なぜそのデザインをこの棟に選んだのか、キッチンカウンターにその意志を持たせたいという想いがずっとありました。

NI👩:どのように決定したのでしょうか?

KS👨:悩みに悩んで、最終的に辿り着いたのは2つの柱でした。
①欧米住宅のスタンダードなデザインにすること
②各棟の位置づけと紐づけて、ストーリーを語れるクオーツストーンであること

まず①ですが、「欧米のキッチンで採用されるポピュラーなデザインを再現したい」という想いから、ホワイトマーブル系でかつ、欧米のキッチンシーンでよく見受けられる3種類の大理石を採用しました。
①スタチュアリオ ②カラカッタ ③ビアンコカラーラ(カララ)
ちなみにこの①〜③は希少性を表しており、スタチュアリオは3種類の中で最も希少な天然石です。

KS👨:そして先ほどの希少性と、4種類のペディメントデザインに順位をつけて、2つを結びつけました。
例えば、S-1。

  • ペディメント/peaked cap という、古代ギリシャ時代の建築物「パルテノン神殿」で採用された、今回の中で最も格式の高いデザイン
  • キッチンカウンター/選んだ大理石デザインの中で一番希少性の高いスタチュアリオを採用

S-1の外壁はレンガであることに加えて、格式の高いペディメントが採用されていること、そしてS-1は全8棟の中で最も住戸面積が広いことから、スタチュアリオはS-1に相応しい棟だと考えました。

 

※ペディメント/建物の正面において、柱の上部の水平部分と斜めの2面の屋根に囲まれた三角形の切妻部分を指す。古代ギリシャ神殿の形状が始まりとされ、主に開口部の頂部に用いられる。

3Cのキッチンイメージ
キッチンのイメージ

NI👩:こんな大事なことを決定するのだから、ここには書ききれないほどの苦労があったかと思います。

KS👨:そうですね。カウンターを選ぶ理由をはっきり決めきれず、どれを選んでも腑に落ちなかった状況が続いていたので、最終的に熱意を持ってお客様にお伝えできるストーリーが生まれたことはとても良かったです。

少し話は脱線しますが、クオーツストーンの採用に関わらせていただいて一番勉強になったことは、どんなことにも、なぜ自分はそう思ったのか、その「ワケ=意志」を持つことがどれだけ重要かということでした。
欧米の住宅には、どんなパートにも必ずその意志が存在していると思います。だから、永く多くの人々に愛されているのだと感じました。

NI👩:確かに。3Cを取材する度に、「一つひとつに理由があるんだな」と感じます。こだわりを持って創られた家だからこそ、価値が生まれるんですね。ありがとうございました!

「どれを選んでも腑に落ちなかった」

キッチンの天板を決めるだけなら、カタログから選べば1日で終わります。それを「なぜこの棟にこれなのか」を語れるまで悩み抜いて、外壁とペディメントの格式に紐づけて決める。ボウクスで「決める」というのは、こういう作業です。


この記事に出てくる「3C」について

3C -Cedar Creek Community- は、ボウクスが東京・田園調布で手がけた住宅地開発プロジェクトです(2024年7月竣工)。

その背景にあるのが、TND(Traditional Neighborhood Development / 伝統的近隣住区開発) という考え方です。1軒の家を建てて終わりにするのではなく、街並み、歩道、植栽、そこに住まう人どうしのつながりまでを含めて「ひとつのまち」として設計する、アメリカで育まれてきた都市計画の手法。米国メリーランド州のケントランズなどが、その代表例として知られています。

3Cは、その考え方を日本で形にした、ボウクスの最初のプロジェクトです。

▶ 3C -Cedar Creek Community- 公式サイト(別タブで開きます)

※この記事は、2023年10月に社内報「BOWCS TIMES」で公開したものを、社外向けに再編集したものです。登場する社員はイニシャル表記としています。記載内容は2023年当時のものです。

 

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